オフィスでメンズ用のフレグランスを利用する女性は、今ではすっかり定着しています。きっかけとなったのは、1980年代後半に登場した「イヴ・サンローラン ジャズ」や「ディオール ファーレンハント」の香水でした。ソフトな香り立ちを選択してもすぐにメンズ・フレグランスとわかるそれまでのものとは異なり、薔薇やジャスミンをはじめ鈴蘭などフローラルな香りがブレンドされた女性的な香りでした。
1980年代と言えばバブルですが、後半になると頂点に達しようとしていたときであり、女性の社会進出も戦力として十分必要とされていました。結婚までのにわか就職や男性社員をサポートする位置づけから一転して、男性と対等の位置で働くようになり、優秀なキャリアウーマンの活躍が目を引くようになりました。そこで彼女たちが選択した香りはこれまでの女性を感じさせるような甘くてソフトなものではなく、「柑橘系」や「シャネル N°19」「シャネル クリスタル」など、メリハリのきいた香水でした。
そして1980年代後半に登場した「イヴ・サンローラン ジャズ」や「ディオール ファーレンハント」。メンズの香りであっても、すでにさっぱりとした香りに慣れ親しんでいた彼女たちにとっては違和感がなかったと思います。これを契機に、より爽快な香りとして、メンズ・フレグランスを活用することが増えていったのです。
女性がメンズ・フレグランスを利用するというムーブメントは、その後の癒しの香りや中性的イメージのある「カルバン クライン シーケーワン(1994年)」を経て、「ジバンシィ ウルトラマリン(1994年)」、「ブルガリ プールオム(1995年)」など、ライトなメンズ・フレグランスの活用へと繋がっていきました。
メンズ・フレグランスは男性だけが身につけるということではなく、どのような種類でも女性が付けてはいけないという香水はありません。しかし、1980年代前半までに発表されたメンズ・フレグランスは精悍さやシャープさが際立っており、女性が付けるにはTPOに反したタイプもあります。程よくフローラルやフルーティが調香された、ソフトな香水が無難といえます。
メンズ・フレグランスを試してみたい女性は以下の種類をおすすめしたいと思います。
カップル・フレグランスを彼と交換して利用するのも意外なスパイスとなってよいかもしれません。
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